最近、人材紹介系のお電話が多いです。
今日は2件もございました。
この手の人材紹介系の電話フォーマットは決まっていて、
「今、そちらの市でドライバー(当社は運送会社なので)になりたいという方が大勢おりまして。」
から、
「この電話で契約とかではなく30分くらい面談のお時間をいただきたく」
と来る。
ちなみに充足していると言っても、今後の為にとか、成功報酬型なので登録するだけなら無料とか言ってしつこく話をしてくる。
電話営業してくるのは人材紹介会社ではなく、人材紹介会社から委託されているテレアポ(電話で面談などの約束をとりつける仕事)業者で、彼らは当社を人材紹介会社との面談までもちこめば報酬が発生するので、「登録だけなら無料」「面接しても不採用にすれば無料」と言って「御社には何のリスクもありませんよ!」ということを押し出してくるのだ。
確かに登録するだけなら無料だが、登録のために契約書類を交わしたり求人条件を提示したりするのは面倒だし、契約した人材紹介会社が定期的に連絡をしてくるようになるので、その対応も面倒だ。金銭的損失はないかもしれないが、時間的損失は存在している。
それはさておき、今日のヤツはひどかった。
「御社のある〇〇県でドライバーを希望している方が大勢おりまして!」
いつものパターンだと当社が居を置く「△△市で」と来るところが、今回は「〇〇県で」と来た。
なので私は、
「そうなんですね。具体的には何市になりますか?」
と聞いてみた。すると、
「□□市で、大勢みえられまして!」
ときたので、
「そうなんですかー。こちら△△市に会社がありまして、□□市とは同じ県になりますが、両市は県の反対側の端と端にありましてー。□□市から△△市の距離って□□市から隣県の県庁所在地に行く距離の倍あるんですけどもー。通勤できるような距離ではないですよ。」
と笑いを我慢する事無く返答した。
すると、
「あ、いや△△市にもドライバーをやりたいという方が大勢いまして・・・。」
と焦って取り繕ってきたので、
「さっきの話の後にそんな事突然言われても信用できませんよ。それじゃ失礼します。」
といって、受話器を降ろす。
受話器が着地するまでの間に、
「あの、お名前だけでも・・・。」
という断末魔の声が聞こえた気がしたが降ろした手が重力に抗うことはなかった。
後程、社内でこの電話のやり取りの話をしたところ、「□□市には当社と同名の会社がある」という話がでてきた。おそらく会社名が「あいうえお順」に並んでいるリストの電話番号か住所を見間違えていたのだろう。
つまり、
「今、そちらの市でドライバー(当社は運送会社なので)になりたいという方が大勢おりまして。」
は会社の住所地を当てはめただけの、実体のないマニュアルトークだということですね。
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